劣等感を持っている人たちの意識にはいくつかの共通点が指摘されており、その中でも特に見られる意識として言われているのが、「自分はできる」「自分にもなれる」という自信です。
一般的に劣等感を持っている人の多くは自分に自信がないと考えられています。実際に「自分にはできない」「自分にはなれない」と口にしている人がほとんどだと言われています。しかし、実際に内側に秘めている考えや意識はその逆であり、本当は「自分にもできる」「自分にもなれる」と考えている傾向があるようです。このような考えや意識を持つ理由は、劣等感を感じている相手は自分が勝てる、上回ると認識しているからなのだそうです。つまり自分が勝てないと認識している相手には劣等感を感じないということです。自分は勝ると思えたり、相手よりも優れた能力があると感じているからこそ、妬みや僻みなどから劣等感を抱きやすくなるのです。そのため、劣等感を抱く対象は自分に近しい相手であるケースが多く、あまりに遠いと劣等感は抱きにくいということです。
このように、劣等感を抱く人たちには「本当は自分に対して自信を持っている」という潜在意識が見られるので、それを克服するときには、ライバル意識を活用することが有効です。「できない」「なれない」と感じている一方で、反対の感情を持っているようであれば、その物事に関してはキッカケがあれば十分克服できることになります。